道具学への待 vol.60 電波時計

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 私達が子供の頃には、時計は高価であり貴重品であった。今日ではどこでも安価で購入できるし、家電製品にも搭載されている時代となった。
 10年程前に家中に時計が何個あるか勘定したことがある。20個以上もあり、夫々が異なった時を示している。そこで当時「正確な時計」として話題になり始めた壁掛け式の「電波時計」を購入し、居間に置いて我が家の標準時計とした。
 電波時計は標準電波を受信して時刻補正を行っているもので、元を糺せば原子時計であり、その精度は30万年に1秒以下だというから凄い。標準電波は、我が国では1940年から短波で発信され、今日では障害の少ない長波が採用されているとのことだ。私はこの標準電波を巧みに活用し「正確な時計」へと昇華させた技術開発力には畏敬の念を禁じ得ない。
 現在では受信部など構成要素の小型・高性能化が進み、腕時計にも採用されて商品化され、私も愛用している。
 故意に進めたり、遅らせたりできない不便?はあるが、素晴らしい製品だ。

(土井修 2010/03)

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