道具学への vol.62 生態系を手元で読む道具「スタックマップ」

i062.jpg 動植物の生息基盤に着目して読み取ることが求められる生態系の環境把握については、トータルな視点での追跡が不可欠である。そこで該当する地域環境を体感して捉え、不備な情報を充足し、多面的に検討する機会を推進するシステムとして道具が要ると企画し、「YUPLOTSTACK MAP」を設計・作成した。2005年には「愛知万博会場設営地域(写真)」で環境吟味を図った。
 この道具の基本特性は、積み重ねて読むかたちの地形図である。
 環境の特徴的なプロフィールをレリーフ状に成形した白盤と、透明盤に載せて記載情報を重ねながら地域の関連性を投影し、潜在している多様な環境の有様を探り、汲み取り、書き出し、把握していく「スコープ」ができる立体地形図なので、その有効性は、同じステージで多面的に地域の環境情報を同時に確認し、浮かび上がる情報を共有しながら対策の検討を展開できることにある。

(野崎悠子 2010/05)

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