道具学への待 vol.68 帯に短し襷に長し

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 これは、キッチンスケールである。ただし、料理には使用しておらず、もっぱら湯タンポの容量を測ることだけに使っている。4℃の水の比重が1であることを利用したものだ。
 計測範囲は5kgである。当初の見込みは、鋼製湯タンポのJIS規格を基にしていた。1号と2号があって、大きい方の2号の3.5リットル(以上)を採った。それは収まるかに思えた。が、収まらなかった。容量の問題ではなく、陶製湯タンポなど、JIS規格にはない物の重量に難があった。この計算違いは計りにあるのではなく、私の選択ミスであった。これは計測器具の宿命とも言える問題であり、対象をどの辺りにするかで決まってくる。
 泣きっ面に蜂とでも言おうか、もう一つ問題があった。ディスプレイの表示時間である。オートパワーオフで、作業中にも拘らず途中で消えてしまうことである。この調節は不可とのメーカーの非情な回答にがっかり。

(浜中進 2010/11)

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