道具学への招待 vol.88 16年間モデルチェンジしなかったコーヒーミル

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 コーヒーミルの一番の目的は、豆を好みに応じた大きさに砕くことである。カッターの形状を変えて、回転時間と豆のばらつきに関するデータを取り、粗挽き約10秒から細か挽きは約20秒に設定した。最大で5人分相当の豆(50g)を挽くことができる。
 写真は1977年8月に発売した「コーヒーミルHCM-501」(6,300円)。
 デザインはミル部をやや大きく、本体は持ちやすくし、全体を滑らかなラインでまとめ上げた。Gマークを申請したところ、幸いグッドデザイン賞を受賞した。しばらくの間、同じ商品を作り続けた。すると1993(平成5)年、Gマークのロングライフデザイン賞を受賞した。Gマーク商品を、15年以上販売し続けるといただける賞である。
 市場はコーヒーメーカー(ミル&ドリップ)が普及し、ミルの販売が先細りになってきたため、ほどなく(1994年)生産を打ち切った。

(大西正幸 2012/07)

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