道具学への招待 vol.107 東京オリンピック

f0107583_1523214.jpgデザインはヒトとヒトのココロを繋ぐ道具、そしてそれは時代とともに変化する。
ちょうど50年前、日本中がオリンピックに沸いていた。戦後の貧困からやっと抜け出し便利な生活に手が届くようになってはいたが、まだ洗練されたデザインが社会浸透したとは言えない時代だった。当時のデザイナー達は「東京オリンピック1964デザインプロジェクト」を立ち上げ、アジア初のオリンピックを新時代日本デザインアピールの場とした。
そのとき12歳の私は、国立競技場で初めて見る多くの外国人選手と国際的な雰囲気に驚き、会場のビジュアルサインデザインの新鮮さに感動。それがきっかけでデザインを生業とすることになる。
いま社会は成熟化し、人口と産業の構造が変わりモノ作り環境は大きく変化した。製造業と深く関わる日本のインダストリアルデザインにとっても6年後の東京オリンピックは大変化の節目といえるのかもしれない。

(佐野隆 2014/02)

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