道具学への招 vol.122 木製ネジ式「胡桃割り」

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 お茶請けや酒のつまみとして、手軽に奇麗に胡桃を割る行為を楽しみたい―卓上で、割殻を飛び散らさずに! 中身を潰さずに割るには「大きな力を手加減しながら加えられる道具」があれば理想的ですネ! 私の道具に対する注目テーマの一つである「手加減し易い道具」考の一環として、表題の胡桃割りツールをとりあげたいと思います。
 ご紹介する「胡桃割り」は、数年前 Paris滞在時の娘が探して送ってくれた代物です。はじめ、私は「何か珍しい胡桃割り人形」が欲しい! との注文を出しました。そして送られてきたのが、堅木製で「一見マドロスパイプ」のような形をした、「胡桃割人形」ならぬ、この「胡桃割り道具」でした。スパイラルのついた回転握りを回して胡桃を差し込み、割れ具合を視覚で確かめながら手の触感で割る、つまり「力を微妙に手加減することができる」ので楽しみながら使えます。
 力を一方向にしか加えられない道具では「手加減」がし難いはずです。しかし、この道具は「一点に集中する大きな力」を、ネジを使うことによって手元側で「調整し易い、ほどよい動作を、軽い力で」行えるため、一方向の大きな瞬発力を自在に調整できるという長所をもっています。また、木製の肌触りも握って手に馴染む要素になっています。
 これと似た発想のものとして「ワインのコルク抜き」を以前ストックホルムで購入していますので、いずれまたご紹介したいと思います。
古川 政明 2015/05)

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