道具学への招 vol.124 イギリスのGoblin Teasmade 835

i124.jpg イギリスは、ヨーロッパの他の国と異なり「紅茶中毒」の国である。紅茶を淹れる器具も、時代とともに変化し、1936年にGoblin社から独自の自動紅茶淹れ器 (Automatic Tea Maker) Teasmade が発売された。 
 写真は、最もヒットした1970年代のTeasmade 835である。
 本体前部、両側にライト、中ほどの左に目覚まし時計(ブザー音付)、右に切替スイッチがある。スイッチは“TEA NOW” ⇔ “AUTO” ⇔ “LIGHT” ⇔ “OFF”と切り変わる。後部に、ヒーター内蔵のケトルと、磁器製ポットをそれぞれ配置。
 通常、前日夜ケトルに水を、ポットにtea bagを入れ、“AUTO”で時計をセットしておく。翌朝、その時間にライトが点き、アラームが鳴り、ケトルが沸騰を始める。すると熱湯は、パーコレーターの原理で蒸気圧により押し上げられ、ケトルの上部パイプから、ポットに勢いよく注ぎ、おいしいtea(紅茶)が出来上がる。
 この現品は、2010年春に横浜パシフィコで行なわれた骨董市で見つけ手に入れたもの。手前に置く着脱トレーが欠品であった。
(大西 正幸 2015/08)

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